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ニューヨーク 信ずれば…の心 実感

2009年11月22日

 米医学界最高の賞であるラスカー賞に今年、iPS細胞研究者の山中伸弥京都大教授が選ばれた。今月、ニューヨークのホテルで授賞式があり、スピーチを拝聴した。

 教授は「外科医としての私は全く才能がなかった」と述べ、その分、研究者として心血を注いだこの新型万能細胞で「患者を救いたい」と熱く語った。謙虚で誠実な人柄がうかがえ、会場の隅でそっと目頭をぬぐっていた夫人と二人の娘さんの姿が心に残った。

 もう一人、印象的だった受賞者がブルームバーグ市長だ。過激との批判もあった禁煙推進策や飲食店でのトランス脂肪酸使用禁止など、大胆な健康施策が評価された。スピーチはユーモアと自信に満ち「皆さん、老後はフロリダよりニューヨークに移り住んで」と訴え会場を沸かせた。

 帰り道、式の余韻に浸りながら、強い意志が成すことの大きさをあらためて感じた。数キロの体重も落とせず嘆いている自分を少し反省した。 (加藤美喜)

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