2009年11月26日
出張帰りに上海の空港窓口で北京便の切符を買おうとすると「本日分はすべて売り切れ」。北京へは1日40便以上飛んでいるのに…とぼうぜんとしていると、背後から「切符あるよ」と男性の声。「うちは団体旅行を扱う会社だが、急にキャンセルが出てさ」ともっともらしいことを言う。
北京行きの定価は1180元(約1万6000円)と安くない。疑念が消えず、「ちゃんとチェックインできたら金を払う。それでいいか」とただすと「心配無用」。果たして切符は発券された。
男の後を追うと、再び切符売り場で客を探している。ファーストクラスの切符を売りつけようとする同業者もいる。「あらかじめ安価で大量購入して、利ざやを稼いでいるんだよ」と事情通。
要はダフ屋。手数料名目で約5000円上乗せされるケースもあるらしく、定価で買えたのは運がよかったのかも。 (朝田憲祐)