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北京 国宝級の技術に納得

2009年11月30日

 「いつの間にか人間国宝にさせられた」。愛知県・常滑焼の急須作家で常滑市無形文化財の小西洋平さん(68)は苦笑いせずにはいられなかった。

 北京で開かれた「中国国際茶業博覧会」。ろくろ実演に招かれた小西さんのわきに「日本人間国宝」の看板がでかでかと掲げられていたからだ。

 中国では、「差不多」という言葉をよく耳にする。「大差ない」という意味だが、「人間国宝」と「常滑市無形文化財」は、「差不多」なのか。実際には、人間国宝の方がはるかに格上。注目度を高めたいという主催者側の気持ちは理解できなくはないが、日本ではありえない話だ。

 とはいえ、常滑焼急須作家で唯一の人間国宝、三代山田常山と並ぶ名手といわれる小西さん。急須の胴体や注ぎ口を次々と極薄に引き上げていく“人間国宝級の技”に、中国人たちが息をのんだということも付け加えておきたい。 (朝田憲祐)

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