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カランディア 長蛇の列 実は宝の山

2009年12月11日

 パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の中心都市ラマラと、エルサレムの間にあるカランディア検問所。自治区側で車の行列に加わり、イスラエル当局の所持品検査を待っていたら、ゆでとうもろこしの屋台を見つけた。

 主人はパレスチナ人のおじさん。白い湯気に食欲をそそられ買い求めた。実が甘くておいしい。寒い夜だったせいか、順番待ちの車から次々と声が掛かり大繁盛だ。

 1本3シェケル(約70円)で、1日の売り上げは約1万4千円相当。悪くない商売である。

 イスラエルが「テロ防止目的」として張り巡らせた分離壁の一角にある検問所。移動の自由を奪われたパレスチナ人にとって本来、憎むべき対象だが、車の行列に目をつけた商魂もたくましい。

 イスラエルの検査は時に緩く、列は短くなる。おじさんは「そんな時はちゃんと検査しろと抗議するんだ」と、冗談めかして語った。 (内田康)

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