2009年12月19日
北京で最近開店した超市(スーパー)。といっても売っているのは肉や野菜ではなく「縁談」。結婚相手を求める独身男女のプロフィル付きの写真が並ぶ。容姿や年齢、収入、趣味などを品定めし、100元(約1300円)でお見合いを仲介してもらう「愛情超市」だ。
中国の社会人を対象にした結婚に関する最近の調査では、男性は35歳以上、女性は28歳以上が「行き遅れ」なのだとか。うち、年齢的に望み薄な人たちは「行き遅れ仏」などとも呼ばれるが、この店を訪れているのは、婚活に奮闘する「行き遅れ闘士」だ。
一方で「最近の若者は仕事が忙しく婚活もままならないんです」と店の責任者。その端から、適齢期の子をもつ親が続々と来店、食い入るように写真を見つめる。「私のお眼鏡にかなう男じゃなきゃ」と婿探しに来た男親。娘さんが「行き遅れ仏」にならなければよいが…。 (朝田憲祐)