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北京 好印象のカギは品質

2010年01月27日

 ある朝、子ども部屋のドアが突然開かなくなってしまった。原因は不明。カギの周辺をドリルで削っても開かず、ドア枠まで外し、ようやく開閉ができるようになった。

 幸い入り口が2つあったので、部屋に寝ていた小学生の娘は無事脱出できた。しかし、閉じ込められていたら、修復までに数日かかったのでどうなっていただろう。

 妻がこの出来事を友人の日本人に話すと、「私なんか風呂場に閉じ込められた」とか。彼女は、ドアのガラスを拳でたたき割って脱出したそうで、腕には当時の傷あとが残っていたという。

 中国人はこうアドバイスしてくれた。「金づちを風呂や部屋に用意しておけば、問題ないじゃない」

 中国政府は全世界に向け、中国製品のイメージアップを狙うCMを流し始めた。世界中に中国製があふれる現在、イメージ向上も大切だ。しかしそれよりもまず金づちの不要なドアを作ってほしいのだが。 (池田実)