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台北 銀幕が映す理解の力

2010年03月15日

 台湾で一昨年8月に封切られ、台湾映画史上最大のヒットとなった「海角七号」が日本でも公開された。日本の敗戦で台湾から帰国する教師が教え子の台湾人女性にあてた手紙にまつわるラブストーリーを背景に、現代の台湾人たちが生き生きと描かれている。

 台湾事情に詳しい人たちの間では、日本での上映が待望されていた。鑑賞した知人からは「久々に胸キュンの映画だった」「何よりじいさんたちが面白い」などの感想が続々届いた。

 母国の反響に喜んでいるのはヒロインを演じた田中千絵さん(28)だ。先日、会食で同席した際、その思いを話してくれた。

 昨年末の封切り時、東京・銀座の映画館で舞台あいさつをした。「立ち見が出るほど客席が埋まっていた。思わず泣いちゃいました」。そう話しながら、また涙を流した田中さん。国境を超えて互いに理解を深める力が「映画にはあります」と大きな瞳を輝かせた。

 (栗田秀之)

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