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ミャワディ 頼みの観光も閉塞感

2010年03月31日

 タイ在住の外国人記者の入国を拒むミャンマーにあって、タイ北西部国境の街ミャワディではたやすく観光査証が手に入る。国境から10キロ先まで1日限りの制限付きだが、民族衣装の巻きスカート姿の男性や日焼け止めクリーム「タナカ」を顔に塗る女性が行き交う街には、異国の薫りが漂っている。

 「絵はがきはいりませんか」。訪ねた寺院で26歳の青年が達者な日本語で話しかけてきた。独学で2年ほど勉強し中国語、タイ語、英語もこなす。観光ガイドで一旗揚げようと、1年半前に故郷の中部バゴーから移り住んだ。

 だが、「日本語を使ったのは今日で4回目。もう忘れそうです」。2007年秋の反政府運動制圧以来、日本人観光客はめっきり減ったという。それでも、タイ人や中国人相手の商売で故郷に残した両親と妹への仕送りは続ける。

 今年予定の20年ぶりの総選挙に水を向けると「何も変わりません」。そう断言されると返す言葉が見つからなかった。 (林浩樹)

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