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北京 何かと不便検閲行為

2010年04月12日

 日中共同歴史研究のニュースを見ていたら突然、「ブツン」と画面が真っ暗に。切れる直前、1989年の天安門事件の際、目抜き通りの長安街を戦車が隊列をなして走るシーンが一瞬映った。

 当局がNHKの国際放送を中断したのだ。数10秒後、何事もなかったかのように歴史研究の解説が始まった。中国ではネットやテレビを監視する公務員がいるからだ。

 ニュースだけではない。日本から送られる週刊誌のセクシーな袋とじもターゲットだ。いつもミシン目に沿ってばっさり切り取られている。女性の裸はすべてペンで黒塗り。当然、封筒は勝手に開けられている。

 検査は大卒の優秀な人たちが24時間体制で行っているという。日本なら表現の自由や財産権の侵害行為だが、中国では国家安全のためなら合法だ。

 制限はあるがネットでも際どい情報が集まる時代。「もっと別のところに労力を使えばいいのに」とつくづく思う。 (安藤淳)

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