2010年04月23日
どうしても解せない-ということが山ほどあるロシア。モスクワ支局で経費節減のため使っている格安国際電話の会社がやることもその一つだ。日本への通話が大幅に安くなるシステムということなので契約したが、何の理由なのか、あまりにもたびたび使えなくなるため、以前から契約する少々高めの他社をどうしても使ってしまう。このため使用料十数円という月も。
ところがこの会社、どんなに使用料が安くても毎月、アルバイトの集金人を派遣してくる。しかも、通話記録などを書いた分厚い請求書を押しつけるように置いていく。それだけでどれだけの経費がかかることか。集金される金額を思うと、この種の電話会社が林立するモスクワで「果たしてこれで、やっていけるのか」と、こちらが心配になる。
いつも来る集金人も不安げにつぶやいている。「いやあ、自分でも何のために働いてるか分からなくなる。モスクワは変だよ…」
(中島健二)