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北京 四診も百薬に及ばず

2010年04月27日

 「ビールの飲み過ぎですねえ」。風邪でかかった中医(漢方医)。顔を合わせたばかりの女医にいきなり告げられた。

 「なぜ分かるのですか?」と尋ねると、「私は医師ですよ」。中医の診察法は、目で観察する「望」、においをかぐ「聞」、問診の「問」、触診の「切」の「四診」が基本。飲み過ぎは「望」で分かったらしい。

 続いて「切」を受けると「若いころは無理がきいたでしょうが、このままだとまずいですよ」。血液検査もしていないのに痛風予備軍ということまで言い当てられた。

 漢方薬や鍼(はり)、きゅうなど中医は暮らしに密着している。新型インフルがはやった時には効果の有無が話題になった。

 その後、全身に鍼を打たれた。「鼻づまりはなくなったでしょう」と医師。確かに。で、ビール腹に打たれた20本の鍼の効果は…その日の晩酌で“相殺”されてしまったか。

 (朝田憲祐)

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