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慶州 『びっくり』に驚いた

2010年05月19日

 韓国メディアは「世界が驚いた」という言葉が好きだ。バンクーバー五輪の金妍児(キムヨナ)選手の金メダルなど誇らしいことによく使う。スポーツ報道に多い。よく海外の報道を引用する形をとる。

 先日、原子力発電所を見学した。韓国は昨年末、アラブ首長国連邦から巨額の原発建設を受注。世界の耳目を集めただけに多くの外国人記者が参加した。原発3カ所と低レベル放射性廃棄物を保管するため建設中の慶州市の地下施設を案内された。

 慶州は新羅時代の遺跡が残る観光都市。地元に反対運動はあったが5年前の住民投票で決まった。決め手は政府の莫大(ばくだい)な支援金という。政府関係者の「遺跡で開発ができず収入が限られていたため」との説明は意外で古都の別の面を見た気がした。

 数週間後、政府関係の広報誌が報じたわれわれの見学の見出しは「韓国原発の発展に外国人記者びっくり」。その単純さにまた驚いた。 (築山英司)

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