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ローマ まずい疑惑が大盛り

2010年05月24日

 ぼったくりで有名なローマのレストラン。昨年、昼食代695ユーロ(当時約9万5000円)を請求された日本人カップルにイタリア観光相が謝罪した。休業処分を経て営業再開していると聞き食事に行くと、男性店員が近寄ってきた。

 「うちは適正価格。誤解されたのです」-日本人客向けだろう。説明板が用意されていた。例のカップルが注文したという料理の一覧だ。

 「ポルチーニ茸(だけ)、エビのグリル、カキのグラタン、ロブスター(1.5キロ)のパスタ、焼き魚ポテト添え…」。すべて二人前、大盛り。男女二人で食べきれる量ではない。高い献立を強引に勧め法外なチップを勝手に加えたのでは? 店員は「僕は知らない」と肩をすくめた。

 比較的安いカルボナーラと鶏肉ステーキ、ケーキを食べて30ユーロ余(約3600円)。食後のコーヒーは断った。

 (清水俊郎)