2010年07月29日
今住んでいるワシントンのスーパーに買い物に行く時は、必ず買い物袋を持参するようになった。環境問題への取り組みはもちろん、ワシントン市が1月から袋1枚につき5セントの税金をかけるようになったからだ。
テークアウトできる飲食店でも、この税金はかかる。日本円で5円弱だが支払額が増えるのは気持ちのいいものでもない。レジで並んでいても自前のバッグを持っていない人は少数派だ。
地元紙によると、昨年に毎月約2250万枚使われていたレジ袋は1月に300万枚程度まで急減したという。1月分の税収約15万ドルは川の清掃費用に使われる。
環境にやさしい税金だが小売店には不評だ。隣接するバージニア州は同じような税金がない上、売上税の税率もワシントンより低い“ハンディ”がある。ワシントンの環境対策が本当に効果を発揮できるか。最後はやはり市民次第だ。 (古川雅和)