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台南 『国姓爺』飾った日暈

2010年08月18日

 清が勃興(ぼっこう)した17世紀の中国大陸で、明の復興を目指して清軍と戦った鄭成功。1661年には台湾に渡り、当時の支配者オランダ人を駆逐して、史上初めて漢族による台湾統治を果たした。

 母が日本人の鄭成功は、現在の長崎県平戸で生まれた。明王朝の姓「朱」を授かったことから「国姓爺(こくせんや)」と呼ばれ、日本では近松門左衛門の浄瑠璃で知られる。疾風迅雷のような生涯は台湾で英雄視されている。

 台湾南部、台南市は鄭成功が拠点とした場所だ。統治開始から来年で350年になるのに合わせ、鄭成功が台湾海峡を駆けめぐった木造帆船「台湾船」を復元した。

 進水式には鄭成功の実弟の血筋を引く神奈川県藤沢市の関口和宏さん(37)も訪れ「立派に再現されてうれしい」と笑顔をみせた。

 その時、偶然だが太陽の周りに光の輪ができる大気現象「日暈(ひがさ)」が発生した。地元紙が「吉祥」に見立てたのは言うまでもない。 (栗田秀之)

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