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台北 熱戦支える『MIT』

2010年09月15日

 「MIT」は何の略語? 米国のエリート名門校、マサチューセッツ工科大学が思い浮かぶが、台湾ではもっぱらメード・イン・タイワン(台湾製)の意味で使われる。

 そのMITが、開催中のワールドカップで活躍している。台湾行政院(内閣)新聞局によると出場32チーム中、ブラジル、オランダ、ポルトガル、米国、韓国など9チームがMITのユニホームを使っている。

 行政院の省エネ担当部会によると、ユニホームはペットボトルをリサイクルして作ったもの。平均8本のボトルから1着のユニホームが生み出されるという。環境保護にも配慮した上、優れた紡績技術を応用して軽量化を追求、高い吸水速乾性や伸縮性も持ち味になっている。

 W杯ともなると各国から色合いへの要求も厳しく「染色技術も一流が求められる」という。当局が「品質は世界一」と胸を張るユニホーム。果たしてMITが世界を制するか?    (栗田秀之)