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台北 87歳元総統デモ先導

2010年10月02日

 中国と台湾の間の自由貿易協定(FTA)に当たる経済協力枠組み協定(ECFA)が6月末に締結される直前、台湾の野党民進党は、早期締結に反対する大規模なデモ行進を台北市内で実施した。民進党の蔡英文主席とともに、先頭に立ってデモ隊を率いたのは87歳の李登輝元総統だった。

 馬英九・国民党政権の対中傾斜姿勢を批判し続ける李元総統だが陳水扁前総統との関係悪化から、ここ数年は民進党が主体となる街頭活動への参加を控えてきた。しかし、李元総統が1999年、中台関係を「特殊な国と国の関係」と規定した「2国論」の起草にもかかわった蔡主席の台頭を受け、双方が再び接近した。

 デモ行進終了後の集会。雷雨に見舞われながらも大勢の民衆が「台湾、加油(頑張れ)!」と気勢を上げた。そして李元総統はこう呼び掛けた。「馬(総統)をあきらめ、台湾を守ろう」。集会が最も盛り上がった瞬間だった。 (栗田秀之)

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