2010年08月06日
「きょうも暑いねえ」。こんなあいさつが当たり前になるとは考えてもみなかった。観測史上で最も暑い夏を迎えたモスクワ。例年なら気温が30度以上の日は片手で足りるほどだが、今夏は超えない日が珍しい。
自宅にはクーラーが無い。備え付けようにもアパートの規制が厳しく難しい。不快感に拍車をかけるのが、郊外の泥炭地火災が原因で流れ込んでくるスモッグ。臭さもたまらないが、有害物質を含んでいるため、窓を開けることもできない。
驚いたのはこんな状況でも毎朝、ジョギングする人たちがいること。どう考えても健康には悪影響だろうと思うが、友人のロシア人女性に話したら「暑さで頭がおかしくなったのよ」。
ちなみに彼女の暑さ対策は「インド産バターを顔に塗ること」。インド産がポイントだそうだ。ひょっとして暑さで…と思ったが口にはしなかった。(酒井和人)