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ハーグ 22年ぶりの『におい』

2010年10月17日

 22年前に、ただ一度かいだにおいを覚えているものなんだ-。そんな経験をオランダのハーグでした。

 取材に向かう道すがら小路に入ると、控えめに「コーヒーショップ」と書かれた看板が。通りすぎながら、中を見ると、カウンター越しに客が何かを買っている。

 すると、店内から漏れてくる特徴的なにおいが鼻孔に滑り込んできた。思い出したのは、大学卒業間近のころ東京の薄暗いバーで出くわした光景だ。隣で怪しげな2人組が吸っていた「もの」のにおいがこれだった。

 小声で交わす会話が途切れ途切れに聞こえてきた。「大麻が…」。まさか! 信じなかった。そんなことを思い出しながら、けげんな顔で店の前を通りすぎる私の顔を見て、知人が言った。

 「コーヒーショップというのは大麻を売っている店の通称。この国では大麻は条件付きで合法なんだよ」(有賀信彦)

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