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ロンドン 怖いのは自分だけ?

2010年10月27日

 信号で自転車のブレーキをかけ止まろうとして足が空を切った。サドルの位置が高過ぎたのだ。ロンドンの新名物として導入された公共の貸自転車で街へこぎ出した途端、まず英国人との足の長さの差を感じさせられる羽目に。

 擦れ違った女性警官には「自転車は車道を走ってね」と笑顔で促された。ところが、これがけっこう怖い。赤い2階建てバスや黒塗りタクシーが背後に迫り、80センチぐらい横を次々と追い抜かれる。肩に力が入った。後方確認を繰り返して首の筋もひねった。

 レンタル制度は自転車好きのロンドン市長の公約で、市中心部に青い自転車が6000台、駐輪場は約400カ所できた。1日1ポンド(約135円)で使え、30分以内にどこかの駐輪場に戻せば一日何度乗っても後は無料だ。

 「便利」「健康にいい」と好評で通勤や観光に使う人が一気に増えた。ただ、どういうわけだか、「怖い」という声は市民らから出ていない。(松井学)

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