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北京 男児に期待…今は昔

2010年11月01日

 「女の子で良かった」。子どもが生まれたばかりの中国人の友人は、ほっとしたようにつぶやいた。

 中国は伝統的に男児を求める傾向が強いはず。実際に2009年の男女の出生比率は男が119.45に対し女が100。正常比率は「103~107対100」というからアンバランスは深刻だ。

 「頼りになるのは嫁に行った娘より同居の息子」という考えが背景にあるが、友人は「都市ではそんな考えはもう古い」という。

 「だって男児なら将来結婚するときに、マンションを用意しなきゃいけないだろう」

 中国では、一般的に結婚に際し住居は男側が準備するとされている。しかし不動産バブルでマンション価格は高騰するばかり。「自分が住むマンションさえ買えないのに、子どものを用意できるわけがない」とか。

 庶民の不満が募る不動産価格の高騰だが、もしかすると男女比の不均衡解消の特効薬になるかも。(池田実)

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