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ソウル 飲まない『対日感情』

2010年10月31日

 「○○は、1924年に純粋民族資本で生まれた企業です。日本資本説は根拠のない悪質なルーマー(うわさ)です」。日本でも人気がある韓国焼酎をソウルで買ったら、小瓶に張られたラベルにこう記されていた。

 焼酎メーカーにラベルの背景を尋ねると、昨年末ごろからデマが流れだし、今年春以降、ラベルやポスター、新聞広告などで打ち消しに乗り出しているという。広報担当者によるとデマの流布に競合他社が関与している可能性もあるらしい。

 企業活動は海外資本との合弁がいまや大きな流れと思っていたが、当地を代表する大衆酒では、そうはいかないらしい。担当者いわく「日本資本が入った酒となれば、みんな飲まなくなる」。

 日本が韓国を併合し植民地支配を始めた年からちょうど100年を迎えたこの夏、韓国人が抱える複雑な対日感情をあらためて思い知らされた。(城内康伸)

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