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ソウル 手のひらに映る人生

2010年11月24日

 17年前、初めて韓国の大統領と握手をした。金泳三大統領就任100日の記者会見でのことだ。民主化運動の闘士だった経歴からごつい手を想像したが実際には柔らかい手のひらだった驚きを当時コラムに書いた。後任の金大中、盧武鉉両大統領の手を握る機会にも恵まれた。2人ともやはり、ソフトな感触だった。

 握手4人目の大統領は違った。ソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合を控え、外国メディアと懇談した李明博大統領の右手は骨太で皮も厚く、68歳とは思えぬ握力だった。

 極貧から身を起こし10代には、のり巻きなどを売り、肉体労働で大学の学費をためサラリーマン時代は1日に18時間働くといわれた猛烈人生とたくましさが手のひらを通じて伝わってきた。

 菅直人首相や最近相次いで退任した日本の首相との握手も、このような感動を覚えることができるだろうか。 (城内康伸)

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