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カイロ 交渉すべき料金とは

2010年11月29日

 散髪して支局に戻ると、エジプト人助手に説教された。理髪店に50エジプトポンド(約710円)払ったのだが「10ポンドは高い。交渉したのですか」と言う。カイロに住んで2年半。いつも同じ理髪店に行くが、主人が「50ポンド」と言うので定価だと思いこんでいた。

 助手は語った。「最初に行った時に交渉すべきでした。理髪店は人を見て料金を決めます。今さら安くしてもらえないでしょう」

 その後、タクシーに乗る機会があった。メーター表示の料金は3ポンド(約42円)。1ポンド硬貨が2枚しかなかったので、5ポンド紙幣を渡そうとしたら、運転手は「釣りがない」と言い張る。脳裏を理髪店の件がよぎった私は、「釣りを用意していない君が悪い」と2ポンドを押しつけて降りた。

 支局で「今日は勝ったぞ」と自慢したら、助手は顔を曇らせた。

 「それはセコすぎます。エジプト人でも5ポンド渡し、お釣りはチップにしたでしょう」

 面倒くさい国だ。 (内田康)

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