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コピアポ 「命の水」で感激倍増

2010年12月03日

 「世界で最も乾いた土地」といわれるチリ北部のアタカマ砂漠。落盤事故で作業員33人が遭難・救助された鉱山は過酷な砂漠の真っただ中にある。どこまでも茶色一色の景色が続き、まるで映画「砂の惑星」の世界に来たかのよう。

 日中は半袖で過ごせるのに夜は2、3度まで冷え込む。救助活動の取材中、寒さに震えていると、作業員の家族たちがたき火に当たらせてくれた。

 家族の1人が飲んでいたのはピスコ。ブドウから造る蒸留酒で、レモンジュースや卵白を混ぜたピスコサワーは国民的飲み物だ。隣国ペルーが元祖かと思っていたが、チリも正統性を主張し、激しい「本家論争」を繰り広げている。作業員にもピスコ好きが多いと地元紙で読んだ。

 「飲むか?」と言われたが、その場はぐっと我慢。その代わり全員救出の取材後、近くのコピアポの街で飲んだピスコの味は格別。まさに、砂漠で出合った「命の水」に感激した。(加藤美喜)

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