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ソウル 歴史の認識に隔たり

2010年12月10日

 初代韓国統監の伊藤博文を暗殺し、死刑となった独立運動家、安重根(アンジュングン)の記念館が10月末にソウルにオープンした。従来の建物を取り壊し、国民の募金と国費で建てた立派な建物だ。

 日曜日の午後、館内を見て回った。「伊藤博文の罪」というコーナー。安が取り調べで指摘した「伊藤博文の罪状15カ条」が安の主張であるという説明がなく、すべて事実のように列挙。

 「伊藤はわが国の王妃を殺しただけでなく日本の王様も殺したんだって」。韓国人の若い母親が小学生の息子に説明していた。安は確かにそのように供述しているが、「閔妃(ミンピ)殺害」の首謀者は日本公使の三浦梧楼だ。伊藤が「日本の王様」を殺害した事実もない。

 私は地元の人々に交じって観覧。「違いますよ」と言いたかったが、結局、日本人であることを周囲に悟られないよう、黙り込んでしまった。(城内康伸)

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