2011年01月16日
フランス南西部トゥールーズは学生が人口44万人の2割を占める。カモ肉と白豆を煮込んだ料理カスレを目当てに食堂に入ると100人余の学生が店内で宴会を始めた。
約200キロ離れたボルドーとトゥールーズの商業学校同士のスポーツ交流会の直後。今回はボルドーがラグビーもサッカーも制したといい、歌い勝ちどきをあげながらトロフィーに大量のワインを注いで回し飲み。
「日本ではイッキと呼ぶんでしょ。あれは良くない」と嘆いてみせたのは隅で意気消沈していたトゥールーズの学生。
でも、地元紙の調査では、酒は食事や会話とともに適量をたしなむというこの国の美徳は崩れつつある。17歳の25%が「この1年間に3回以上泥酔」と回答。7年前に比べて6ポイント上昇した。
トゥールーズの学生たちも、やがてボトルのらっぱ飲みを始め「今度こそ」と気勢を上げた。 (清水俊郎)