2011年01月31日
交通渋滞が深刻な北京。車の登録台数は昨年だけで75万台増え、470万台を突破。専門家からは、このままだと首都機能がまひすると「遷都論」さえ浮上している。
市当局は年末、新車登録台数を年間24万台に制限する方針を決定。さらに北京以外の車に朝夕のラッシュ時の市中心部での走行を禁じるなど、あの手この手の対策に乗り出した。とはいえ、月平均2万台は車が増える計算で、市民の見立ては「焼け石に水」。
そんな中、ある中国紙は東京の交通事情に関する常駐記者のリポートを掲載した。最も強調していたのがドライバーのマナーだ。
日本では当然の「譲り合い」は北京では皆無。道路の両端は路上駐車でびっしりで本来2車線でも車1台が通るのがやっと。交差点では四方からわれ先に突っ込むから身動きが取れなくなり渋滞する。リポートは「1秒だけ譲れば北京の渋滞は25%は改善される」と結ばれていた。合点がいった。(朝田憲祐)