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ワシントン 銀世界に新聞の輝き

2011年03月16日

 電気、ガス、水道、新聞。いずれも日常生活に欠かせないが、大雪になると途端に“実力”の差が出てくる。

 ワシントン郊外で最も弱いのが電気。電線は雪の重みに耐えられず、先日わが家も丸2日間、停電の憂き目にあった。電気が止まると暖房が途絶え、ひどいときは寒さで水道管は凍ってしまう。日が落ちれば暗くて新聞を読むどころではない。1日目は我慢したが、2日目は耐えきれずホテルに避難した。

 3日目の夕方、家にようやく戻り、あらためて気づいたのが新聞の“頼もしさ”だ。

 公共交通機関がまひしても配達漏れはほとんどない。車から玄関先にポンと投げられる姿は痛々しいが、晴れの日でも朝露にぬれないようビニールで包まれ、雨や雪の日は二重に覆われる。積もった雪から顔をのぞかせたビニールの一端が「早く読んでくれ」と言っているような気がしてならなかった。あたりを雪かきすると、さらにもう一部顔を出してきた。

 (岩田仲弘)

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