2011年07月22日
ロシアらしいニュースだと、思わず笑ってしまった。
汚職追放策の一環として、警察官の心理テストを行っていた担当者がテストの合格と引き換えにわいろを要求していたことが発覚し逮捕されたという。
汚職の根深さを示すニュースだが、「まさか」というより「またか」が実感だ。
ロシアの警官の汚職体質は有名で、日本人もしばしば被害に遭っている。
空港などでパスポートやビザの不備をあげつらい、罰金名目で金銭を要求するのが主な手口。幸い、自分は未体験だが、日本から知人が訪ロする際はまず警官に気を付けるよう伝えている。
なぜ汚職が無くならないのか。以前、地方警察の幹部に尋ねたら「給料が安いからだ」と開き直ったような答えが返ってきた。基本給だけでは暮らしていけず、一種の手当として毎月、ノルマを課して汚職に励む不心得者もいるのだとか。
ロシア人の知人にこの話をしたら「一度でも汚職をした警官は全員、クビにして残った警官の給料を何倍にも上げればいい」と解決策を提案された。予算面で難しいだろうと反論すると「大丈夫。残った警官は100分の1に減っている」。
日本のロシア大使館の方、よろしければメドベージェフ大統領にお伝えください。 (酒井和人)