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ベルリン 心のパスつながった

2011年08月04日

 ベルリンにある英国系の国際学校で、児童生徒らが寄せた募金の贈呈式があった。相次いで大きな地震の被害に見舞われたニュージーランドと日本の被災者への支援が目的。額はともに500ユーロ(約5万8000円)と多くはないが、子どもたちが小遣いの中から出し合った心のこもった義援金だ。

 10カ国以上からの子どもが通う同校。贈呈式では、両国出身の在校生が母国の紹介と震災の報告をした後、ニュージーランドのライダー駐独大使と日本の岡田憲治公使が義援金を受け取った。

 ライダー大使が「日本と互いに救助隊を派遣し合うなど、2つの被災国が助け合うことができた」と話すと、岡田公使も「地震に伴って原発事故が起きた日本に、多くの国から支援が届いている。世界の人たちとの“絆”を実感している」と感謝を表した。

 この日、両国は当地ドイツで始まったサッカー女子ワールドカップ(W杯)で対戦。贈呈式後に同大使は「被災国同士の対戦で、両国が災害にも負けずに頑張っている姿を世界中に見てもらうチャンスになる」と話してくれた。

 実は、義援金を贈った同校の「母国」イングランドも、W杯1次リーグ同組で両国と対戦した。奇縁が起点となり、国際学校らしい連帯の心のパスがつながった。(弓削雅人)

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