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北京 “婦唱夫随”で円満に

2011年08月14日

「早く仕事を片付けないと…」

 夕方、北京駐在の友人が、電話の向こうで焦っていた。

 「報告書の締め切り?」と聞くと、「いや、かみさんが『何時に帰ってくるの!』って、電話してきて…」。

 中国人と結婚した彼は、仕事を終えたら直帰が基本。取引先や友人と外食するなら、前日までに伝えなければならないらしい。女性がいる店など、当然、もってのほかだ。

 夕食に対する価値観の違いか。中国人にとって、仕事場に妻が帰宅を催促する電話をかけてくる彼の場合は極端なケースとしても、日本人の「今晩は(も?)、夕食、いらないから」というのは、理解しがたいらしい。

 夫が中国人で、妻が日本人の新婚カップルからは、こんな話を聞いた。仕事が長引いた夫が「妻に怒られる」と大急ぎで帰宅すると、妻は「そんなに慌てて、どうしたの? いつも帰りが早いけど、ちゃんと仕事しているの?」。夫は言葉を失ったそうだ。

 一方で、この2組の夫婦に共通するのは、国籍を問わず、家庭での地位は奥さんが上、ということ。夕方になるとケータイの着信に神経をとがらせる、くだんの彼は「かみさんからのプレッシャーを常に受けながら生きています」。でも、そう話すほおは、緩みっぱなしだった。 (朝田憲祐)

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