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ロンドン 切れぬ電球探し白熱

2011年12月28日

 切れやすいといったらない。あっと言う間に切れてしまう。その早さはあきれるほど。いくら何でも、もう少し持ちこたえてほしいと願う。もちろん、短気な友人のことではない。英国の電球のことだ。

 総じて、英国ではまだ白熱電球が主流。ロンドン市内の支局でも家でも、天井からぶら下がっているのはこれだ。一カ月間の出張に出掛けたときには、家の電球の半分が交換の憂き目に遭ったと知らされた。

 交換しても、一週間で切れることも珍しくない。ホームセンターの蛍光灯コーナーも大きくないが、店員は「これでもだいぶ増えたんだ」と胸を張る。

 「蛍光灯から発光ダイオード(LED)電灯」へ、世界はより消費電力の少ない電球へと向かっている。英国でも、同じ方向に向かってはいるが、それは、「白熱灯から蛍光灯へ」なのだ。

 この際、ひと時代飛び越してしまえと、支局の小さな電球を一つLEDにしてみた。白くて硬い特有の光を発し目が痛くなるほどまぶしかったが、一週間ほどすると「切れたか」と思うほど暗くなっている。

 世界で最初に産業革命が起きたこの国が、どうしてこうなのかは分からないが、時代の先端を行く商品も、すぐに壊れることだけは結局、変わらないようだ。(有賀信彦)

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