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ソウル 救急車いらず「119」

2011年12月26日

 韓国で「119運動」が展開中だ。

 「飲み会は1種類の酒を飲み、1次会だけにし、午後9時前にお開きにしよう」との意味。保健福祉省が「韓国は酒量が多すぎる」と、テレビコマーシャルなどを通じて節酒を呼びかけている。

 韓国の友人たちの飲みっぷりは見事だ。体質なのか“鍛錬”のたまものなのか、アルコール度数20度ほどの焼酎を、ストレートでぐいぐい。たしなむ程度の記者は、到底ついていけない。

 着任の歓迎会、忘年会と酒席が続いている中「119運動」は天の助け。冒頭に「最近のはやりは119らしいですね」と切り出すことにしている。

 ところが、どうにも効果が薄い。ある席では相手も「俺も明日は登山だから早く終わろう」としながらも「混ぜれば1種類だ」と、笑顔で焼酎のビール割りを作りだした。

 飲みやすい分、飲みすぎてしまうことは分かっているのに、調子よく「爆弾酒」の杯を重ね、翌朝にひどく後悔する羽目になった。

 別の席では「本当に9時に帰るの?」と反問され、結局、勇んで2次会に突入してしまった。

 「119」は日本と同じ救急車を呼ぶ番号。「本物」のお世話にならないためには、政府の運動より自分の気持ちが大事だとあらためて思った。(篠ケ瀬祐司)

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