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コンコード チェンジのち革命!?

2012年01月24日

 冷や汗をかいた。米東部ニューハンプシャー州で共和党の大統領予備選が行われた10日、州都コンコードの投票所を訪れた。ロムニー前マサチューセッツ州知事(64)の勝利は堅いとみて、同氏に投票した有権者から話を聞くつもりだった。

 ところが、声を掛けた十数人中、ほぼ半数がロン・ポール下院議員(76)に投票したと答えた。「彼の言うことはすべて信じている」と心酔する男性(47)もいた。ひょっとして番狂わせか…。慌てて予定稿を用意した。

 ポール氏は個人の自由を最重視し、政府の役割の極小化を主張する「リバタリアン(自由至上主義者)」。連邦政府の借金増は認めない。財政再建のため日本を含む海外駐留米軍の全面撤退を訴え、戦争には一貫して反対。演説では「革命」という言葉を好む。

 結局は予想通りロムニー氏が圧勝したが、ポール氏も得票率23%の2位。同州予備選には無党派も参加し、投票総数の4割以上を占めた。オバマ大統領の「チェンジ」に失望した無党派が、ポール氏の「革命」に期待した結果の善戦だった。

 ポール氏の全米での支持率は10%台前半にとどまるが、その支持は熱狂的。共和党で敗れれば、かつて属した小政党「リバタリアン党」から大統領選に出る可能性もささやかれる。目が離せない「怪人」だ。(竹内洋一)

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