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台北 締め付け成功の理由

2012年03月08日

 「シートベルトをしてください」-タクシーに乗ると運転手に言われる。「しないと罰金1500元(約3800円)です」。台湾では助手席のシートベルト着用は義務化しているが、2月1日から後部座席も着用に。運転手が声をかけなければ運転手に罰金、声をかけられながら乗客がしていなければ乗客が罰金に。

 着用義務化は孫文の孫娘の死が発端。昨年の元日、当時、香港から台北に遊びに来ていた孫穂芬さんが空港への帰途、後部座席に座り、衝突でフロントガラスを突き破って車外に放り出され死んだ。ベルトをしていれば、命を失うことはなかったといわれ、以後、後部座席のベルト着用義務付けが議論になった。

 ただ、台湾ではこうした規則が往々にして守られない。助手席に乗ってベルトをしていなくとも運転手に注意されないことさえある。着用が普及するには時間がかかるだろうと思っていたら、事件が起きた。

 シートベルトの着用でタクシーの運転手と乗客が口論になり、運転手が殴る蹴るの暴行を受け入院した。乗客は女性タレントで日本人の男友達と一緒だった。ニュースが少ないせいか、テレビも新聞も連日報道、おかげで後部座席のシートベルト着用義務化が行き渡った。 (迫田勝敏)

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