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サンフランシスコ 切れ味半端じゃない

2012年03月23日

 「散髪は自宅のガレージで」という人がよくいる。家族に髪を切らせて済ませ、散髪代を節約するのだ。私も同様。

 先日、サンフランシスコ郊外の骨董(こっとう)品店で、散髪用のはさみを見つけた。ドイツの刃物名産地ゾーリンゲンと彫ってある。5ドル(約400円)だったので即座に買った。表面の光沢は失われているが、切れ味はいい。

 その後、米美容師協会(PBA)の国際見本市がロングビーチで行われ、のぞいたところ、はさみの進化に驚かされた。

 指を入れる穴が4つもあったり、特別な合金でできていたり、刀のような刃紋があるはさみも。プロ用のはさみは、腕の産毛がそれるほど鋭い。しかも、日本のはさみがゾーリンゲンのもの以上に珍重されているので、二重に驚かされた。

 出展するのは化粧品や整髪器具メーカーなど約400社。ロック音楽がガンガン響く会場のあちこちで、モデルの頭を刈りながら、最新の髪形を紹介している。説明する本人の頭も最新形だ。

 ブラシのような小物に比べて、はさみは高価だ。1丁が日本円で数万円から10万円以上にも。

 生産中止の半端品として20ドルで売っていたはさみを見つけ購入した。値段は安いが鋭さに変わりはない。家内にそれを初めて使わせる時、「耳を切り落とさないように」と注意した。 (岡田幹夫)

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