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マンチェスター 神経集中ハイピッチ

2012年08月08日

 ご忠告する。ここで試合を観戦する者、決して席を外すべからず。トイレ? 可能な限り我慢を。視線は絶えずピッチに-。

 英中部マンチェスターの「オールド・トラフォード」は、サッカー日本代表の香川真司選手が来季から加入する強豪、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の本拠地スタジアム。約8万人を収容する別名「シアター・オブ・ドリームス(夢の劇場)」は幾多の名選手、名勝負の舞台になってきた。

 ここで得点を見逃したファンは痛い目に遭う。歓喜の瞬間を再生する大型スクリーンがないからだ。

 マンUの2010年の総収入は約336億円。スクリーンなど、その気になれば設置できるはずだが、マンUが「劇場」と誇る競技場だけあって、観衆の目をピッチに集中させるため、あえて設置を省いているに違いない。大型スクリーンが当然のように備わる日本の大規模スタジアムにはない発想だ。

 「サッカーの母国」英国には時計さえない競技場もある。演劇の劇場でも、舞台脇に時計があれば無粋だ。同じ発想なのだろう。

 日本人観戦者の急増が予想される来季を前に、もう1つご忠告を。マンUはホームゲームでは終了間際の逆転劇が多い。敗色濃厚になっても早く帰ろうとしてはいけません。 (小杉敏之)

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