【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 世界の街
  4. アメリカ・カナダ
  5. ロサンゼルス 快適ドライブ金次第

ロサンゼルス 快適ドライブ金次第

2012年10月12日

 全米でレンタカーを運転して飛び回っているが、目に付くことの1つにカープールシステムがある。渋滞予防のために、幾つもある車線の1つを2人以上乗った車だけ走らせる制度だ。カリフォルニア州に多い。

 米国では、ほとんどの車は、乗っているのが1人だけなので、複数の乗客が乗っている車を優先させることによって、省エネと交通渋滞解消につながる乗り合いを奨励する考えで、かなり成功しているという。

 20数年前、米国で初めて車の運転をし始めた時、6車線の1つが非常にすいていることに気がついた。スイスイと流れている。

 早速、車線変更。途端に、白バイに捕まった。当時は、なぜ捕まったのか、さっぱり分からなかったがカープール違反で罰金270ドル(現在のレートで約2万2000円)といわれた。その時は、看板が読めなかったということで「お説教」だけで済み罰金は免れた。

 今年11月から、ロスの大動脈のいくつかで、特別料金を払えば優先車線に1人乗りでも乗り入れることができるようになる。

 料金は、その時の車の混み具合で変動するシステムという。料金しだいで、快適なドライブというのは、地獄の沙汰も・・・ということなのか?しかし、システムが本当に渋滞防止に役立つかどうかは不明だ。(野口修司)