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瑞麗 垣間見えた友好の差

2013年02月24日

 中国雲南省瑞麗市。ミャンマーと接したこの国境の街を訪れた。中国メディアによると、ここだけでミャンマーとの国境貿易の9割を占めるという。

 税関検問所はトラックや自動車、人が盛んに行き来し、両国間の緊密ぶりをうかがわせる。国境の向こう側には商店や民家が立ち並び、球技を楽しむ若者たちの姿も十数メートル先に見られるなど、ミャンマー人の息遣いすら聞こえてきそうだ。

 国境沿いには鉄筋のフェンスが張り巡らされ、さすがに不法越境は無理だろうと思っていたら、若い男性が突然「フェンスを通り抜けるように」出てきた。よく見ると鉄筋の一部がへし曲げられて隙間ができており、そこから自由に出入りしていたのだ。

 驚くことにこうした「隙間」は確認できるだけで4カ所あり、監視カメラの真下で堂々と中国側から帰国するミャンマー人の僧侶も。現地のタクシー運転手は「中国人の不法越境は厳しく取り締まるものの、ミャンマー人は事実上見て見ぬふりをしている」と解説してくれた。

 以前に取材で訪れた中国と北朝鮮の国境では、北朝鮮側の兵士が不法越境を監視するなど緊張した様子が伝わってきた。ミャンマーも北朝鮮も中国の友好国といえるが、国境の様子を見る限りその関係は大きな違いがあるようだ。(新貝憲弘)

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