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上海 「地下」の人気上昇中

2013年03月05日

 上海に「デパ地下」ブームがじわりと広がっている。

 火を付けたのは、伊勢丹の上海店に当たる上海梅龍鎮(ばいりゅうちん)伊勢丹。昨年11月中旬に改装オープンした地下の食品フロアには、日系のラーメンやうどん、カレー、すし、トンカツなどの各店が並ぶイートインコーナーがあり連日のにぎわいだ。

 有機野菜や精肉、鮮魚、果物、パンやケーキの専門店は、中国系スーパーに比べて数倍~数10倍の価格だが、買い物客の大半は地元の人たち。

 12月下旬にオープンした上海高島屋も、地下に食品フロアを設けた。大型スーパーには有機野菜や日本からの鮮魚が並ぶ。香港そごう系の上海久光百貨店も地下で日本の食品や総菜を売り、客足が絶えない。

 人気の最大の理由は「安心・安全」だろう。伊勢丹で食事や買い物をしていた市民10人に聞いたが、全員が「百貨店が売る日本の食品なら、100パーセント信用して食べることができる」と口をそろえた。共働きが一般的の上、核家族化の進む地元家庭のニーズとも合う。

 中国系のデパートで、食品を扱う店舗は少ない。だが、日系の人気ぶりを見て追随する店も出てくるだろう。いずれ、デパ地下が「日本から来た新文化」として広がる日が来るかもしれない。(今村太郎)

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