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ニューヨーク 黒い現実真っ赤な印

2013年03月16日

 うちの隣に住むジョージは銃を持っているんだ! あっ、裏のあの家の人も。

 「やっぱり、ここは米国なんだ」と、今更ながら、銃社会の現状を実感した。

 私が住むニューヨーク郊外のウェストチェスター郡の地元新聞が、自治体に情報公開請求した銃所有者の個人情報をウェブサイト上で公表し、全米でその賛否に議論が巻き起こった。

 昨年12月にコネティカット州で起きた小学校乱射事件を受けての動きだ。

 地図は、銃所有者が住む場所を赤い点で表示。拡大してクリックすると、その人の住所と名前が出る。

 自分が住む通りでチェックすると、3軒あった。

 米ニューヨーク州は、全米で最も銃規制が厳しい。なので、銃の数も少ないのではないかと、淡い期待を抱いていたが大間違い。郡全体が真っ赤だった。

 ウェストチェスターに20年以上も住む知人は、ある時、誰かが「車泥棒だー」と叫ぶのを聞いて、外に走り出た。

 玄関から飛び出すと、近所の人も続々と表に。みな、手に銃を握っていたという。

 地図を見てから、夜の散歩に出かける夫に一言。

 「不審な動きをしないように」

 冗談にならないところが、本当に怖い。

(長田弘己)

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