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台北 「時の流れ」も忘れて

2013年03月22日

 日本で有名な台湾の歌手といえば、まず第一に名前が挙がるのは「テレサ・テン(●麗君)」だろう。「アジアの歌姫」とも呼ばれ、18年前、タイで客死した。今年はそのテレサさんの生誕60周年。台北市の中正紀念堂で1月下旬から4月21日まで「追夢-永遠の●麗君」と題して特別展覧会が開かれている。

 会場はいくつかのコーナーに分かれ、愛用した家具、調度品、舞台で着た数々のドレス、さらに3年連続で受賞した日本有線放送大賞のトロフィーや日本レコード大賞新人賞のプレートなどが展示されており、あちこちからテレサさんの清楚(せいそ)で艶のある歌声が流れてくる。

 展示物は過去、紹介されたものも多く、目立つのは父親が愛娘(まなむすめ)が結婚するときのために贈った豪華なネックレスぐらい。ただし最後のコーナーは見ものだ。暗い部屋に入ると、正面に舞台。その中心部に明かりがつくと、テレサさんが浮かび上がり、歌いだす。

 ♪好花不常開(ハオホアプーツァンカイ)・・・。おなじみ「何日君再来(ホーリーチンツァイライ)」を歌うテレサさんは銀色のドレス。3D技術を駆使して浮かび上がったテレサさんは笑みを絶やさず、たおやかな動きでまるで生きているかのよう。まさに「永遠の●麗君」だ。(迫田勝敏)

※●は登におおざと

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