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ベルリン 熱い「クール」に期待

2013年04月09日

 「なぜ日本に興味を持ったのですか?」。ベルリンの日独センターで先日開かれた日本留学フェアに赴き、来場した大学生らにアンケート用紙を配って、そんな質問をぶつけた。

 応じた23人全員が「文化」への興味がきっかけと答えた。具体的な関心の対象は漫画、アニメ、映画が多かった。いわゆる「クール・ジャパン(かっこいい日本)」だ。

 ベルリン工科大の女子学生(23)は「アニメで知った日本がそのイメージ通りなのか確かめたい」と書いた。日本語そのものや華道など伝統文化への関心も高い。多くのドイツ人にとって日本は今も、エキゾチシズムをかき立てられる極東の国なのだろう。

 それにしても「日本のハイテクを学びたい」とか理系分野への関心がまったくないのは、どうしたことか。私がこぼすと、アンケートを手伝った支局の女性助手(52)が「日本は良い製品を作るけど、革新性はないとドイツ人は思ってますから」と痛いことを言う。

 これが正しいかどうかはさておき、漫画やアニメに代表される日本のソフトが世界市場でも有望な商品なのは間違いない。企画の段階から世界での売り出しを視野に入れれば、さらに飛躍できるのでは。それが日本の独創性アピールにもつながると期待したい。 (宮本隆彦)

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