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モスクワ 7万円で得た教訓は

2013年06月04日

 日本人観光客も多いモスクワの名所、新アルバート通りの両替所で、500ユーロ紙幣を差し出した。時価で約2万ルーブル。両替商男性は1000ルーブル札を20枚、窓ガラス越しに記者に見えるように数えた後、窓ガラスの下の、客と店側をトンネルのようにつなぐ長さ50センチほどの鉄製ボックスに紙幣を入れて渡してきた。

 ところが、その男性、ボックスの中で、記者からは死角となっていた店側に7枚を、残りの13枚を客側に分けて置いたらしい。記者は見えている紙幣を受け取って両替所を離れたが、13枚しかないのにすぐ気づき、引き返して抗議。しかし男性は「すべて渡した」と主張し、こちらは引き下がらざるを得なかった。後でロシア人の友人に聞くと、観光客相手に両替商がよくやる手口だそうだ。

 また、少し酔って深夜帰宅した際、自宅前の路上で、「日本人は相撲が好きだろ」と近寄ってきたアジア系の男にベルトをつかまれ、もみ合っているうちに、ズボンのポケットの財布をすられた。

 「ロシアはバンジット(盗っ人)社会だから気を付けないと」とはロシア人の友人。モスクワだけで年間18万件もの窃盗被害がある。日本円換算で7万円相当の現金をすられた話をしたのは、旅行者や在住者の邦人の皆さんの糧にしていただければ、と考えたためだ。 (原誠司)

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