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ワシントン 独立記念日熱い花火

2013年08月05日

 花火が打ち上がるたびに数々の歴史的建造物が夜の闇に浮かび上がった。独立記念日の首都、ワシントン。ホワイトハウスや国会議事堂などが集まる中心地が会場だ。Tシャツ、髪飾り、サングラス、帽子…。星条旗のデザインをどこかに身に着けた何万人もの見物客が詰め掛けた。

 「USA! 俺たちはアメリカ人だ!」「なんて感動的!」と口々に叫ぶ若者たち。「分かったから、君たちちょっと落ち着きなさい」と大声で中年男性が突っ込むと、大きな笑いが起きた。

 独立宣言があった1776年の翌年、東部の都市ボストンなどでこの日に花火を打ち上げたのが始まり。200年以上続く歴史の中で、今では全米各地で行われ、ワシントンの場合、国立公園局予算で22万ドル(約2200万円)を拠出する国の事業だ。

 駆け出しの記者だったころ勤務した岐阜の花火大会取材で、来場者の声を尋ねて歩いたことを思い出した。米国のように叫んで主張するような人はいなかったが、集まった人たちが毎年の花火にそれぞれの思いを重ねていた。それは同じだと感じた。

 わずか20分で花火は終わった。若者の叫びはうるさがられながらも共感を呼んでいたのだろう。彼らを中心に世代、人種を超えたハイタッチの輪が広がった。 (斉場保伸)

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