2013年10月08日
「イ・チ・ロー。イ・チ・ロー」。米大リーグ、ヤンキースのイチロー外野手(39)が日米通算4000安打の偉業を達成した瞬間、ニューヨークのヤンキースタジアムは歓喜に沸いた。
特にヤンキース応援団が陣取り、イチロー外野手のポジションでもある右翼外野席は、すごかった。「ワーオ!」と誰もが跳び上がり、手をたたき合って喜んだ。隣の人の声も聞こえないほどの大音量だ。
お祝いの余韻はしばらく続いた。イチロー外野手が守りにつくたびに、その背中に向けイチローコール。みんなが何度も叫ぶので、普段はクールなイチロー選手も、時折振り返って手を振っては、声援に応えていた。
連日、右翼外野席に通ったので顔なじみもできた。“ヤンキース応援団”の面々だ。試合開始時に全選手にエールを送るロールコール役を務めるビニー・ミラノさん(37)は、記録の意味をこう言った。「日米通算だろうが関係ない。4000本を積み重ねてきた事実が、敬意に値するんだ」
イチロー選手の安打数を記録するサイン板「イチ・メーター」の考案者エイミー・フランツさん(42)は、「イチローは間違いなく類いまれな選手」と絶賛した。
地元ファンの熱烈な祝福。私も感激で泣きそうになった。 (長田弘己)