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ロンドン 女王からサプライズ

2014年01月20日

 英王室のホームページには、女王らに連絡を取る方法が書かれている。メールや電話はだめだが手紙はOK。宮殿の住所が記され、失礼にならない書き方まで指南している。

 8歳のジェシカちゃんも、エリザベス女王に手紙を出した1人だ。つたない字で「私は強迫性障害です。学校に通いたいのに自治体が認めてくれない。どうか助けてください」とつづった。

 ほどなく、バッキンガム宮殿のオフィスから返事が届く。

 「女王はこの問題に介入はできません。しかし、あなたの手紙を教育相に届けるように言われました。教育相が対応を検討することになると思います」

 女王宛ての手紙は年間数万通。女王は毎朝、2、30通に目を通しているといわれる。

 母親は英メディアに「私が闘っている姿を見ていたジェシカが内緒で書いたようです。女王が気に留めてくれたことに感謝しています」と語っている。

 昨年はこんなサプライズもあった。挙式当日に女王が公務で町を訪れると知ったあるカップルが、半ば冗談で招待状を送った。返事は当然「ノー」。だが女王が突然現れて、2人を祝福したという。

 ダイアナ元妃が事故死した際に対応が冷たいと批判された女王は、王制の存続は国民の支えがあってこそと、熟知しているのだろう。(石川保典)

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