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ニューヨーク 感謝祭後の醍醐味は

2014年03月06日

 「七面鳥料理は、日本人にとってのおせち料理だよ」

 米ニューヨークに30年以上住んでいる日本人の知人が、そのように即答した。

 11月の第4木曜日は感謝祭(サンクスギビング)の祝日で、米国人は誰もが七面鳥を食べる。

 起源は1620年代のマサチューセッツ州。食べるものがなくて困っていたピルグリムと呼ばれた入植者らを助けてくれた先住民に感謝するための食事で七面鳥を食べたのが始まりと言われる。

 そのしきたりに習って、わが家でも客を招いて振る舞った。

 買ったのは、スーパーでも一番大きかった24パウンド(約11キロ)サイズ。焼き上がるまで半日を費やし、完成した。

 いかに肉をしっとりさせたまま熱を通すかがこだわり。日ごろは、料理に大ざっぱな彼らが、この時ばかりは、温度計まで駆使して取り組む。

 巨大な七面鳥は、10人をもってしても食べきれず、お土産に持たせても、まだ残った。翌日からは、カレー、パイ、チャーハンなど1週間は使い回し。

 うんざりしたと、米国人の知人に話すと「感謝祭後の醍醐味(だいごみ)はその残り物にあるのよ」ときっぱり。彼女の家は、今年は客が多すぎて残らなかったようで、「いくらでも食べたのに」と悔しがった。 (長田弘己)

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