2014年03月12日
英国に来てから、スパム(迷惑)メールが頻繁に届く。
「新しい仕事をお探しですか。あなたが住む街で、われわれの団体の代表になる人を求めています。月給は210万円です」
この手のは一笑に付せるが、最近は巧妙なものもやって来る。
英政府機関のアドレスで来たメールには「支払い手続きが完了できません。詳細は添付を参照してください」とあり、支払いの受付番号らしき数字が記してあった。不審に思い調べると送り主が政府機関を装っていた。
同じ日には、英国の電話会社名でお知らせのメールが。「あなたのブロードバンドをアップグレードします。添付書類を開き、手続きをしてください」
会社のロゴがあしらわれ、いかにも本物っぽい。危うくだまされるところだった。
英国では最近、新手の悪質メールの被害が報告されている。添付を開くとウイルスに感染し、パソコン内のファイルがすべて暗号化され使用不能になる。暗号を解くには“身代金”を支払いなさいと表示され、額は536ポンド(約9万円)。しかし、振り込んでも何も変わらず、金だけがだまし取られる。
ある調査でスパムメールは、英国人の悩みの種のワースト2位に挙がっていた。ちなみに1位は押し売り。6位は舗道の犬のふんだとか。 (石川保典)